『楽毅』(1、2、3、4)
これぞ戦国時代を知ることのできる作品だと感じました。
全4巻に戦国時代の壮大なドラマ多分に凝縮されており、当時の世情を粒さに感じ取ることができました。
生きることの難しさ
信じる人を間違えたり、判断を一つ間違えるだけで
大国が滅亡してしまう時代。
正しく生きようとした楽毅をしても
暗君のために国を追われてしまう。
人は疑い深くて、嫉妬深いものだと感じた。
武霊王、孟嘗君も最善をつくしたのだが。
すべては天命なのか。
全編を通して生きることの難しさが
描かれています。
生涯を見事に生きた男。その姿から学ぶ
人は見事に生きることは難しい。 第一巻の言葉がよみがえってきます。 ★ 燕国の王とのやりとり 燕国の王は、楽毅に”手に入れた斉の土地を差し上げま す。貴方も王になりなさい”とすすめる。 楽毅は、その誘いを断る。 うぬぼれず、謙虚であり、深慮であり、行動家。 それが、楽毅の凄いところ。 最後まで自分にうぬぼれず破滅を招かなかった数少な い英雄ではないでしょうか。現代人が学ぶことの多い 全4巻です。
どんどん読み進み…ページが無くなって行く☆
とうとう最後の一冊です。読むのがもったいなく感じます。266頁、郊昔との再開・・・涙無しでは、読むことが出来ません。何故こんなにも惹き付ける魅力が、楽毅にはあるのでしょう。疑うことで動き続けた戦国時代、信じることから何かを得て行く感じがします。「明朝には、この邑を没落させる」楽毅の爽やかな一言。素敵です。もっともっと読みたい衝動にかられます。終わってしまうのは、本当に残念です。☆古本屋で手に取り、読む機会に恵まれたことを感謝しつつレビューを終えます。
最後まで読者を裏切らない著者と楽毅。
私にとって最初の宮城谷作品であり、三国志より古い中国歴史小説もこの「楽毅」が初めてです。既に前3巻を読み終えた方々がこのレビューを読むのですから、細かい説明は抜きにして「最後まで凄かった!」の一言に尽きます。著者が持つ、歴史の断片を繋ぎ合わせる驚異の想像力と、興味尽きない人物造形の妙をたっぷり堪能。本を読んで得たことを生き抜くための知恵にすべきですが、自分を省みることもなく最後まで一気読みでした。巻尾で秋山駿氏が織田信長に絡めて解説していますが、微小ながらも展望の火を消さずに生き抜いた真田昌幸親子を私は連想しました。全ての読者が、それぞれの英雄像と比較しながら楽しんでいることでしょう。 少し残念なのは楽毅がこの世を去ると、物語りもそのまま終わってしまう点。共に苦楽を生き抜いた丹冬や、両親との関わりを知っている田単が、楽毅への思いを語ってくれたら、私は涙を流して読了できたかもしれません。
新潮社
楽毅〈3〉 (新潮文庫) 楽毅〈2〉 (新潮文庫) 楽毅〈1〉 (新潮文庫) 孟嘗君〈4〉 (講談社文庫) 孟嘗君〈2〉 (講談社文庫)
|